まつど朗読と読書の会(MRD)

  MRD(エム・アール・ディの略称・「まつど朗読と読書の会」)です。月一度、朗読への技法の向上を目指し、各自が文学書、新聞の切り抜き、童話、エッセイなどを持ち寄る交流の機会です。年に一度、市民向けの朗読講座も開きます。ゲストに朗読者や読書・図書の活動者をお招きもあります。毎月、歓迎でお待ちします。
会費は月300円です。第2金曜の午前10時~12時まで、松戸駅前の市民会館か勤労会館で開きます(3か月前に会場確定)。2018年10月からスタートしました。一年経てば、朗読への初歩的な心構え、中級の発声技法を会得できるよう自己目標です。講師もいます。"2年一期"を目標に、"朗読とは?""文学とは?"生きるとは?"自問自答しながら、修了をめざす。毎回、{CDタイム}では、CD朗読の解説・鑑賞を行い、{本のリサイクル}では、不要になった本を自由に交換もあります。
①自分自身の音読、輪読の自信だけでなく、発表会、地域活動、ボランティア活動での、朗読技法のノウハウは向上できます。
➁いろいろな朗読の会の紹介や朗読イベントの情報、読書や図書館の動きなど本好きでもある人の集りです。
③参加者の持ち寄る読み物やニュースの交流は、こころの広がりの機会にもなります。
  2年単位で、チャレンジの機会にしてください。2年間で1期終了、修了証交付、担当役員改選。当,「まつどまなびぃネット」には、毎月1日付けで日程関係、20日前後に例会の報告や案内文を掲載します。
 代表:佐藤孝逸。  世話人 松尾:☎ 047-368-6380 メール:0359ufav@jcom.zaq.ne.jp  

2022年06月20日

6月例会:『野菊の墓』を輪読、可哀そうなのは民子か政夫か、それとも?

 6月例会は6/10(金)午前中、市民劇場会議室で開かれました。9/16金・『隠居屋』(南花島)で{自主発表と市民向け朗読講座}を開くことを決めました。また、10月9日(日)に、市内「矢切の渡し」の場所で、青空朗読会『野菊の墓』(分担割全編朗読)を開けるよう、まとめていくことになりました。7月例会:7/8(金)勤労会館、8月例会:夏休みか8/12(金)勤労会館、9月例会:9/9(金)勤労会館です。 

 今月予定の朗読鑑賞CDの漱石『坊ちゃん』は来月にして、朗読CD「文学のしずく、あらすじで読む日本の名著―『野菊の墓』」からになりました。これは、10月予定の{屋外朗読会}の『野菊の墓』を、"声出しをしてみよう!"となったからでした。みな、事前の準備もなく、その場で、席順・一人10分ほどの"音読・朗読まがい"でチャレンジへ。1編70分くらいの長さですが、一度は読んだか、話のストーリイは承知の掌編。それでは、『野菊の墓』では誰が、一番気の毒、可哀そうでしょうか?と問い。死んだ民子か、いまなお追想する主人公の僕・政夫か?。続編をあなたが書くなら、誰を中心にどう展開していきますか?という話になりました。
                                   ☆               
『野菊の墓』伊藤左千夫:  明治維新の4年前・1864年、伊藤左千夫(いとう・さちお、本名・幸次郎)は、現在の千葉県成東(なるとう)の農家の四男として生まれました。49歳、1913年(大正2年)に亡くなります。42歳、短歌会の「ホトトギス」に『野菊の墓』を発表しています。牛乳搾取業を生計にし、今の錦糸町駅前辺りに、住んでいたこともあるそうです。左千夫自身は、{「矢切の渡し」周辺に来たことはない}とされ、創作上の場所とされています。
「後の月という時分が来ると、どうも思わずには居られない。幼ない訳とは思うが何分にも忘れることが出来ない。…」
 (Aさんから朗読)―冒頭部分をかなりメリハリつけて読まれ出す。
「僕が三日置きに母の薬を取りに松戸へゆく。どうかすると帰りが晩くなる。民子は三度も四度も裏坂の上まで出て渡 し 方を見ていたそうで、…」。(Bさん)―"母親"や"僕"の会話が入って来る。工夫の声だしを試みる!。
「それでも或日の四時過ぎに、母の言いつけで僕が背戸の茄子畑に茄子をもいで居ると、いつのまにか民子が笊を手
 に持って、僕の後にきていた。…」(Cさん)―10月のイベントには参加しないので朗読は辞退するも、今日は今日!
「親というものは何処の親も同じで、吾子をいつまでも児供のように思うている。…」 (Dさん)―久しぶりの参加、早い
 口調に、聞く方がせかされてくる。
「僕の母なども其一人に漏れない。…」(Eさん)―テキストを持参せず、お隣りと共用しての読み進みへ。(次回、配布)
「陰暦の九月十三日、今夜が豆の月だという日の朝、露霜が降りたと思うほど冷たい。其替り天気はきらきらしてい
 る。…」(Fさん)―体調不良、原因不明のなかの参加。数少ない男性の硬派な読み方。
「村のものらも彼是いうと聞いているので、二人揃うてゆくも人前恥かしく、急いで村を通り抜けようとの考えから、…」
 (Gさん)―女性としては低音の声音、はっきりと聞こえてくる。
「暫くは黙っていたけれど、いつまで話もしないでいるは猶おかしい様に思って、無理と話を考え出す。…」(Hさん)―み
 なが読みだしてから1時間、声出しも聞く方も慣れて落ち着き出す。
「三方林で囲まれ、南が開いて他所の畑とつづいている。北が高く南が低い傾斜になっている。母の推察通り、棉は未
 にはなっているが、…」(Iさん―)ベテランの登場。さすがに急な割り当てとなると、発表会での情感・声調とは違い、間違
 いなく字面を追う方が先になるようでしたが、各人、納得の響きを聞くことができました。
「民子は襷掛僕はシャツに肩を脱いで一心に採って三時間許りの間に七分通り片づけてしまった。もう跡はわけないか
 ら弁当にしようと…」(Jさん)―この日の進行役でしたが、張り切って、フリガナ一覧表も配布され、元気よく声出しへ。
以下、略。